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朝4時半に、目覚まし時計のアラームで目が覚める。
たった3時間だけでも眠ると、ずいぶん楽である。
そのままチェックアウトをして、タクシーで空港へ向かう。
早朝は、交通量が少ないせいか、タクシーの運転手の運転が、非常に荒い。
後部座席に座っていて、かなり危険を感じる。
『もっとスピード落として、安全に運転しろよ。』
と運転手に言ってみるが、
『OK! OK!』
と言うだけで、一向にスピードを落とす気配がない。
後部座席から、蹴りを入れてやろうかと思うが、その瞬間、ハンドルがずれたら、大惨事になってしまう。
口で言って、理解してもらえなければ、ひたすら、安全を祈るしかない。
どうみても運転技術が上手いとは思えないのに、スピードを出したがる。
これも国民性なのだろうか、、。
空港に到着しても、まだチェックインが始まっていないので、これまたいつものことだが、バーガーキングで腹ごしらえをする。
腹ごしらえが済んだら頃、チェックインが始まったので、X線に荷物を通して、カウンターに並ぶ。
今回のバンコク→台北のフライトはビジネスクラスにアップグレードしてあるので、ゆっくり機内で眠れる筈である。
カウンターで窓際の席で、出来る限り前方の席をお願いする。
ボーディングパスと、ラウンジ利用券をもらい、空港使用税の500バーツを払い、出国審査場へ。
すんなり出国審査も通過し、チャイナエアラインのビジネスラウンジへ入る。
アイスティーを飲みながら、滑走路を飛び立つ飛行機を眺める。
バンコクの空港は、ラウンジに入らないと、滑走路が見えない造りになっている。
したがって、ラウンジの利用方法は、めったに見えない滑走路を眺めるに限る。
しかし、ラウンジの場所によっては、滑走路が全く見えないラウンジ、建物の陰になって、少ししか滑走路が見えないラウンジがある。
チャイナエアラインのラウンジは、少し、建物の陰になっているので、ラウンジの席によっては、全く滑走路が見えない場所もある。
当然、滑走路が眺められる席に座る。
まだラウンジに、客はほとんどいないが、時間とともに、少しずつ客が入って来た。
他の航空会社と比べると、安い航空券を販売しているだけに、変な客もいる。
まず、ラウンジに入ってくるなり、大声で歌を歌ってるバカ男。
歌をやめたかと思うと、ラウンジ中に響き渡るような大きな声で、独り言をぶつぶつ言っている。
ラウンジでは、みんな、静かに、自分の世界に入っているのに、この静寂を、バカ男が、ぶち壊してくれた。
このバカ男・・・・・日本人である。
スーツを着た台湾人のビジネスマンとかも、数人居る。
こういう人たちには、迷惑この上ない話しである。
このビジネスマン、台湾に帰ってから、このバカ日本人のコトを、知り合いに話すんだろうなと思うと、このバカ男は許せない。
でも、変な日本人は、これだけではなかった。
老夫婦、、、50台中ば〜60台前半ぐらいだろうか。
男は、松浪健四郎のような、まげを結っている。
まあ、それだけなら許せる。
首から上は、許してやってもいい。
問題は、首から下である。
なんだ、その格好は! と言いたくなる格好でラウンジに入って来た。
うまく説明出来ないが、デパートの屋上などで行われる子ども向けのショーに、着ぐるみを着たキャラクターがいる。
その着ぐるみの、上半身は、袖をカットしたもの、下半身は膝から下をカットした、何とも表現し難い服装で、ラウンジに入ってくるなり、他の客の目が、釘付けになっている。
そんな変な着ぐるみを、ペアルックで着ている。
こんな格好をして、日本では街を歩けない。
もちろん、タイでも、恥ずかしくて歩けない。
でも、この着ぐるみ夫婦は、現に、こうやって、空港にやって来ている。
台湾人のビジネスマンが可哀想で仕方ない。
私は20年後、絶対に、こういう歳のとり方はしたくない、と心に誓った。
アイスティーを2杯飲み、サンドイッチをいくつか食べたところで、搭乗時間になったので、ゲートへ向かう。
ゲートにはボーイング747が駐機していた。
いわゆるジャンボ機である。
搭乗してみると、ビジネスクラスの席は、2階席だった。
全日空の1日乗り放題で、1度、2階席に座ったことがあるが、国際線では初めてである。
座席は5Kで、2階席の最前列だった。
隣の席は空席。
しかし、通路を挟んだ、隣の席に、さっきの着ぐるみ夫婦が座った。
スチュワーデスは、スタイルもよく、かなりの美人。
最高の環境でのフライトになる筈だったが、横の着ぐるみ夫婦が、うるさい。
まず、10分おきぐらいに、コールボタンを押す。
それに、よくしゃべる。
しかも、大きな声で・・・・。
夫婦、仲の良いことはいいことだが、完全に唯我独尊で、周りの空気を読めない、バカ夫婦だ。
それでも、せっかくのビジネスクラス、眠るのが勿体なく感じたが、眠気には勝てず、台北までのフライト時間の半分は眠っていた。
13時05分、台北着。
次の名古屋行きが16時30分発だから、3時間以上、時間がある。
まず、喫茶室に行き、コーラとチョコレートケーキを注文する。
疲れがとれていないのだろうか、体が甘いものを欲しがる。
あとは、ひたすら、搭乗ゲート前の待合室と、喫煙室を往復する。
待合室で30分ほど本を読み、喫煙室に行って、タバコを吸う。
搭乗時間が近くなり、最後のタバコを吸いに喫煙室に向かう途中、さっきの着ぐるみ夫婦が、こちらに歩いて着た。
目で追っていると、名古屋行きの搭乗ゲートに降りて行った。
どうやら、同じ名古屋空港行きの便の乗るようである。
あんな恥ずかしい夫婦が、名古屋に住んでいるとは・・・・・・・。
最後の台北〜名古屋のフライトは、いたって順調、、20時10分には、名古屋に着いた。
イミグレーションと検疫は、スムーズに通過し、荷物は、ビジネスクラスのタグが付けられていたので、真っ先に出て来た。
問題は、税関。
何も変なものは持っていないし、やましいことは何もないのだが、、、、。
『どちらに行かれました?』
『エジプト、UAE、タイです。』
『チャイナエアラインでですか?』
『はい。』
『どうして、また? 高いでしょう?』
『はあ? チャイナが一番安いんですけど・・・・。』
『乗り継ぎで時間がかかるのに、一番安いんですか?』
最後の最後に、疲れる会話を税関職員とするハメになった。
昨年のアンコールワットに行ったときもそうだったが、日本に帰ってから、しばらくして、感動が沸き上がってくるのだろう。
今は、ただ、疲れたとしか感じない。
写真の整理をしていくうちに、また、ピラミッドを見た瞬間の気持ちが蘇ってくるだろう。
今回、エジプト、アラブ首長国連邦、タイの3ケ国を回った。
SARSの関係で、タイの日本人観光客は少なかったようだが、明らかに、変な日本人が数多く跋扈していた。
“この人は、日本でうまく生きていけるんだろうか?”と思わざるを得ないような、ちょっとズレてる日本人が多かった。
ひょっとして、自分がその仲間入りをする日も近いかも・・(笑)